今までジャズの理論書や教則本など色々と読んできたけど、間違いなく
マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー が一番勉強になるしお勧めです。
この書籍の著者マーク・レヴィン氏は、サンフランシスコの音楽大学で教授をしているピアニストで、数多くの本を出している理論派。 このザ・ジャズ・セオリーは世界中のジャズミュージシャンから愛用されていて、日本語訳も出ています。
本書の内容はとにかくすごい量(A4で約450ページ)なんですが、基本の基本からやさしく教えてはくれないのである程度の楽典知識が必要です。ダイアトニックとか。
この本の良い所は、どんなチャプターでもすべて演奏者目線だということです。スケール、コード、リハモ、など実践的なシチュエーションでの使い方が載っています。
このコード進行の曲はチャーリーパーカーのこれやコルトレーンのこれなど、、、と言う具合に実際の曲名を上げたりもしてくれます。
全体を見た感想は、本書を勉強すると、リハーモナイゼーションやアレンジ、作曲の能力が高まります。
ツーファイブのリハモ、ソロ中のリハモ、コントラリーモーション、スラッシュコード、コモントーン、ペダル、などなど。。
実際に"Body&Soul"、"Spring Is Here"、"I Hear A Rhapsody"などのスタンダードを例にリハモ術を教えてくれます。これは正直ものすごく役に立ちます。しかも、当たり前ですがアドリブソロのアイディアもものすごく増えます。
ほかにも数々のチャプターがあるんですが、「練習、練習、そして練習」という題で10ページのチャプターがあります(笑)
ここでは、心が折れそうになるぐらいの厳しいお言葉を頂けます。決して、「誰でも簡単」とか「1時間で弾けちゃう」なんて言いません(笑)
分厚い本で値段は結構するんですが、それなりの価値はあると思います。
今、ジャズを真剣に勉強したいと思っている方にお勧めします。
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