パットマルティーノが独自に編み出したマイナーコンバージョンコンセプト。
このアドリブ法について解説します。
マイナーコンバージョンを一言で言うと、すべてのコードをマイナースケールに入れ替える。という考え方です。
例えば、Dm7ーG7ーCM7の進行でアドリブソロをする時、一般的にはDドリアン、Gオルタード、Cイオニアンを意識してアドリブします。
これをマイナーコンバージョンすると、Dドリアン、Abメロディックマイナー、Aエオリアンという具合です。
マイナーコンバージョンをするメリットとしては、ドリアン、メロディックマイナー、エオリアンは、音が1つ2つ異なるだけで、同じ手癖フレーズを使いやすいです。
パットマルティーノを聴くと解りますが、コードが変わるごとに同じドリアンフレーズをフレットをずらして移動しているだけの時がよくあります。
■コンバージョンの結果
メジャー、ドミナント7th、マイナー7(b5)がマイナーコンバージョンの対象になります。これらあるコードの中からマイナートライアドを見付け出す作業が出発点です。こちらが一覧表です。
メジャーコードは6度上のマイナースケール、マイナー7(b5)は短3度上のマイナースケール、ドミナント7thは目的に応じて5つの使い分けがある。
ここまで見て、それほど単純明解な理論ではないと感じたかもしれませんが、実際にはマイナーペンタトニックを平行移動するように1種類のマイナースケールの切り替えだけでツーファイブやセカンダリードミナントを弾く事ができます。
できるだけスケールチェンジが単純になるよう工夫することが、マイナーコンバージョンを使いこなすポイントになります。
■枯葉をマイナーコンバージョン
最後に、枯葉のコード進行をマイナーコンバージョンしてみました。
もちろん、すべてコンバージョンしてアドリブソロする必要はないので、あくまでアイディアの一つとして、取り入れていきましょう。
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